中古の服、値段はどう決めればいいか
執筆:内 治子(リユース事業部 / フリマ販売アドバイザー) 8年間で19,448点を自分の手で出品・梱包・発送してきた経験にもとづいて書いています。
値付けで迷ったら、同じブランド・同じアイテムが実際にいくらで売れたかを見るのが 最も確実です。当社は19,448件の落札価格をすべて公開しているので、 まずそれを調べてから決めてください。ここでは、そのうえでの考え方を書きます。
まず現実を知る:7割が2,000円未満
中古の衣類がいくらで売れているか、実際の分布です。
71%が2,000円未満に収まっています。 「ブランド物だから高く売れるはず」という期待は、多くの場合そのとおりにはなりません。 1点あたりの中央値は1,000円です。
高く売れるものは限られている
5,000円を超えた984件が、どのアイテムだったかです。
| アイテム | 5,000円超の件数 |
|---|---|
| スーツ・セットアップ | 201件 |
| ワンピース | 173件 |
| バッグ・財布 | 90件 |
| コート | 86件 |
| ジャケット・ブルゾン | 81件 |
| ニット・セーター | 77件 |
スーツ・セットアップとワンピースが突出しています。 一度しか着ていないフォーマル用品が、状態の良いまま出てくるためです。 逆にTシャツやカットソーは、新品でも安く買えるため高値はつきにくくなります。
中央値で決める。平均は使わない
相場を見るときは中央値を基準にしてください。 平均は一部の高額品に引っ張られて、実感より高く出ます。
当社の全データでも、中央値1,000円に対し平均は1,824円で、 1.8倍の開きがあります。 平均を基準に値付けすると、多くの場合高すぎます。
手数料と送料を引いて考える
販売額がそのまま手元に残るわけではありません。 メルカリ・ヤフオクとも販売手数料は10%前後、これに送料がかかります。
当社が負担してきた送料は1件あたり中央値198円でした。 1,000円で売れた場合、手数料100円と送料200円ほどを引くと手元は700円前後です。 この感覚を持って値付けすると、出したあとで後悔しません。
迷ったら、少し高めから始める
値下げはいつでもできますが、値上げは売れ行きを止めます。 相場の少し上から出して、2〜3週間動きがなければ下げる。この順番が無難です。
ただし売り時の時期は待ってくれません。 スーツを1月に売りたいなら、12月中旬には出しておく必要があります。 売れるまで中央値37日かかるためです。
この記事の数字について
本文の数字は、当社が委託販売として実際に出品し落札が成立した 19,448件の記録から算出しています。推定や一般論ではありません。
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